インプラントとは?人工歯根の構造と骨に結合する仕組み【草加・獨協大学前】
「インプラントって、結局なにを埋めるの?」――親御さんが歯科医院で治療をすすめられ、家に帰って調べ始めたという学生の方や、子育て世代の方から、草加・獨協大学前の当院にもこうしたご質問が寄せられます。インプラントとは、ひとことで言えば「歯の根から作り直す」治療です。抜けた歯の代わりに人工の歯を並べるだけでなく、その歯を支える根の部分まで人工のものに置き換えます。
この記事では、インプラントという言葉の意味と差し歯・ブリッジ・入れ歯との違いを最初に整理し、そのうえで、インプラントを構成する3つの部品と、金属であるチタンがなぜ骨とくっつくのかという仕組みを、専門知識のない方にも順を追って解説します。最後に、草加・獨協大学前で「自分の骨で可能なのか」を確かめる方法をご紹介します。
インプラントとは
――「歯の根」から作り直す治療
言葉の意味――体に埋め込む医療機器のうち、歯科では「人工の歯の根」
「インプラント」という言葉そのものは、歯科だけのものではありません。日本口腔インプラント学会によると、インプラントとは心臓ペースメーカーのように体内に埋め込む医療機器の総称で、歯科では「失った歯の代わりに顎骨に埋め込む人工歯根」を指します(参照:日本口腔インプラント学会「よくあるご質問」 https://www.shika-implant.org/min-implant/faq/ )。厚生労働省のe-ヘルスネットでも、正式にはデンタルインプラントといい、歯を抜いた場所に歯の機能を代用させる目的で顎骨に埋め込む人工的な物質(人工歯根)と説明されています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット 用語「インプラント」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/teeth/yh-029.html )。つまり、口の中に見えている白い歯の部分ではなく、歯ぐきの下に隠れる「根」を人工物で作ることが、この治療の核心です。
差し歯・ブリッジ・入れ歯と、どこが違うのか
歯は、歯ぐきより上に出ている「歯冠」と、骨の中に埋まっている「歯根」に分かれます。e-ヘルスネットは、むし歯になっても歯根が残っていれば差し歯という方法があるが、歯を抜いて歯根がなければ差し歯はできず、その場合は一般に入れ歯やブリッジになると整理しています(参照:同上)。ここに4つ目の道として加わったのがインプラントです。差し歯は「自分の根を使う」、ブリッジは「両隣の歯を使う」、入れ歯は「歯ぐきや残った歯に乗せる」のに対し、インプラントは「根そのものを新しく作る」――支えている場所がそれぞれ違う、と覚えると混同しにくくなります。
「第二の永久歯」と呼ばれる理由
人の歯は乳歯から永久歯へ一度だけ生え替わり、永久歯を失うと自然にはもう生えてきません。インプラントは、その永久歯のあとに人の手で作る歯という意味で「第二の永久歯」と呼ばれることがあります。同学会の資料では、現在の形のインプラントは1952年にチタンが骨と結合することが発見され、1965年から臨床で使われ始めたとされており(参照:同学会「よくあるご質問」)、比較的新しいように見えて、すでに半世紀以上の積み重ねがある治療です。
3つの部品と、
チタンが骨とくっつく仕組み
インプラントは3つの部品でできている
ひとくちにインプラントといっても、実際には3つの部品を組み合わせて1本の歯にしています。学会の説明では、顎骨に埋める「インプラント体」と、その上の人工の歯(義歯)との間をつなぐ「アバットメント」で構成されるとされています(参照:同学会「よくあるご質問」)。ここに、いちばん上に載せる人工の歯(上部構造)を加えた3層で考えると、治療の説明が分かりやすくなります。
| 部品 | どこにあるか | 役割 | 口の中から見えるか |
|---|---|---|---|
| インプラント体(フィクスチャー) | 場所:顎の骨の中 | 役割:歯の根の代わりとして骨に結合し、噛む力を受け止める | 見えるか:見えない |
| アバットメント | 場所:歯ぐきを貫いて骨の上に出る部分 | 役割:インプラント体と人工の歯をつなぐ土台 | 見えるか:治療途中に一時的に見えることがある |
| 上部構造(人工の歯) | 場所:口の中 | 役割:見た目と噛む面を担う。天然の歯の歯冠にあたる | 見えるか:見える |
この3層構造には、実用上の意味もあります。いちばん上の人工の歯がすり減ったり欠けたりしても、骨の中のインプラント体が無事であれば、上の部分だけを作り直せる場合があるということです。「全部が一体のネジ」ではなく「根・土台・歯」に分かれている、と理解しておくと、後年のメンテナンスの説明も飲み込みやすくなります。
なぜ金属が骨とくっつくのか――チタンの性質
インプラント体に使われるのは主にチタンという金属です。e-ヘルスネットは、チタンは金属アレルギー反応が少なく、骨と結合(オッセオインテグレーション)する性質を持つと説明しています(参照:同上)。ふつう、体は異物を排除しようとしますが、チタンの表面には安定した酸化の膜ができており、骨の細胞がその表面に沿って新しい骨を作りながら密着していきます。接着剤でくっつけるのではなく、骨の側がインプラント体を抱え込むように育っていく――これが「結合」の中身です。
治癒期間に骨の中で起きていること
インプラント体を埋めた直後は、まだ骨とただ接しているだけの状態です。ここから、骨の細胞が表面に集まり、少しずつ新しい骨に置き換わっていく時間が必要になります。この待ち時間を治癒期間と呼び、長さは骨の質や埋めた場所によって変わります。この期間中に強い力がかかると結合が妨げられるおそれがあるため、仮の歯を使う場合でもその場所には力をかけない工夫をします。「埋めたらすぐ噛める」わけではない理由がここにあります。
天然の歯にあって、インプラントにないもの
骨と結合するといっても、インプラントが天然の歯とまったく同じになるわけではありません。天然の歯と骨の間には歯根膜という薄いクッションがあり、噛む力を和らげたり、細菌の侵入を防いだりする働きがあります。インプラントにはこの膜がなく、骨と直接つながっています。そのため、噛んだときの感覚が天然の歯とはやや異なることがあり、また歯ぐきとの境目から炎症が起きるとインプラント周囲炎につながりやすいと考えられています。e-ヘルスネットも、術後の定期的なメンテナンスと丁寧なブラッシングが行われないと歯周病に似たインプラント歯周炎を起こすことがあると注意を促しています(参照:同上)。「構造が違うから、手入れの重点も違う」というつながりで覚えておいてください。
草加・獨協大学前で
「自分の骨で可能か」を確認するには
仕組みが分かると、検査で何を見ているかが分かる
ここまでの仕組みを踏まえると、インプラントを検討するときに歯科医院が何を調べるのかも見えてきます。e-ヘルスネットは、インプラント手術には土台となる歯槽骨が健康であること、神経との位置関係や歯周病の進行程度など、いくつかの条件があると述べています(参照:同上)。骨の高さと厚み、下顎の神経や上顎の空洞との距離、歯ぐきの炎症の有無――これらはいずれも「人工歯根を骨に結合させる」ために欠かせない情報で、レントゲンや歯科用CTで確認します。獨協大学前の当院では、撮影した画像を画面に映しながら、「この骨のこの位置に、この長さの人工歯根が入る」という具体的な見取り図でご説明しています。
治療がどう進むか、骨が足りないときの処置、料金については、インプラントのトップページに詳しく載せています。歯周病が進んでいる場合は先にその治療が優先されますので、歯周病のページもあわせてご覧ください。
当院でできること
- 獨協大学前駅から近く、土日祝も朝10時30分から夜20時30分まで診療しています。講義やお仕事の後、ご家族の付き添いでのご来院も歓迎です
- レントゲンと歯科用CTを院内に備え、骨の高さ・厚み・神経との距離をその日のうちに確認できます
- 個室で、ご本人とご家族が同じ画面を見ながら「どの部品がどこに入るか」を確認していただけます
- 大型駐車場があり、お車での通院にも便利です
- WEB・LINEから24時間ご予約いただけます
よくある質問
親がインプラントをすすめられました。付き添いで一緒に説明を聞いてもいいですか?
「差し歯」と「インプラント」は同じものだと思っていました。何が違うのですか?
金属を骨に埋めると聞くと不安です。体の中で錆びたり溶けたりしないのですか?
骨と結合するのを待っている間、その場所は歯がないままですか?
学生ですが、インプラントは何歳から受けられますか?
まとめ|インプラントとは、根から作り直して骨に結合させる治療
インプラントとは、失った歯の根の代わりにチタン製の人工歯根を顎の骨に埋め、その上に土台と人工の歯を組み立てる治療です。骨の中のインプラント体、それをつなぐアバットメント、口の中に見える上部構造という3つの部品でできており、チタンが骨と結合する性質を利用して、時間をかけて骨に抱え込まれることで支えを得ます。差し歯・ブリッジ・入れ歯とは「何に支えられているか」が違い、天然の歯とは「歯根膜がない」という点で違います。
仕組みが分かると、検査で骨や神経の位置を調べる理由も、治療後に手入れが欠かせない理由も自然につながります。草加・獨協大学前でご家族の治療について調べている方は、ぜひ一緒に画像を見ながら確かめにいらしてください。
仕組みを理解するうえでの注意点
注意点
- この記事は構造と仕組みの一般的な説明であり、実際に治療が可能かどうかは骨・神経・全身の状態を検査したうえで個別に判断します
- 人工歯根の埋入は外科処置であり、術後に腫れ・痛み・内出血が出ることがあります。まれに神経に近い部位で感覚の鈍さが残る可能性があります
- 骨との結合がうまく進まない場合があり、その際は再度の処置や別の方法をご提案することがあります
- 歯根膜がない構造上、境目の清掃が不十分だとインプラント周囲炎につながることがあるため、治療後の定期的なメンテナンスが前提になります
- 顎の骨の成長が終わっていない年代では、原則として時期を待ちます
おおよその費用
インプラント治療は自由診療です。当院の料金は、インプラント手術(1本)150,000円、インプラントフィクスチャー50,000円、インプラントクラウン150,000円が中心で、治療の進め方に応じて2次手術(1本)50,000円やプロビジョナル(仮歯)50,000円が、骨の量が足りない場合にはソケットリフト50,000円・サイナスリフト150,000円・骨造成(GBR)50,000〜100,000円が加わります(すべて税抜)。どの項目が必要になるかは検査の結果で決まりますので、総額は診断後にお伝えしています。
お会計にはクレジットカードもお使いいただけます。医療費控除の対象になり得る治療ですので、領収書は保管してください。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の趣旨に基づき、インプラントの仕組みを知りたい方が、構造・費用・注意点を理解したうえで受診を検討できるよう記載しています。
※注意点の現れ方には個人差があります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。インプラント治療が可能かどうかは、顎の骨や全身の状態を検査したうえで個別に判断されます。歯を失ってお悩みの場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。