インプラントの人工歯の留め方は2種類?
ネジと接着の違い【草加・獨協大学前】
インプラントというと、骨に埋め込むネジのような本体に目が行きがちです。けれども、毎日の食事で直接ものを噛み、人から見えるのは、その上にのっている人工の歯のほうです。この人工の歯がどうやって本体に留まっているのかは、治療を受ける前にはあまり話題にならない部分かもしれません。
実は、インプラントの人工の歯の留め方には、ネジで留める方法と、接着して留める方法の二つがあります。どちらになるかで、見た目や、数年後に欠けたり緩んだりしたときの直し方が変わってきます。この記事では、この二つの種類の違いを「あとから直しやすいか」という視点で整理します。インプラントがどんな部品でできているかはインプラントとは何かを解説した記事で、治療全体の流れはインプラントのページで紹介しています。草加・獨協大学前で、長く使うことまで考えて治療を選びたい方の参考になれば幸いです。
インプラントの人工の歯は
ネジで留めるか、接着するか
インプラントは、骨の中に入る本体、その上に取り付ける連結の部品(アバットメント)、そして口の中に見える人工の歯の三つが組み合わさってできています。人工の歯は、連結の部品の上にかぶせるようにして取り付けます。このとき「どうやって外れないようにするか」の方法が二通りあるわけです。
公的な解説では二通りの固定法が紹介されている
日本歯科医師会の一般向け解説では、固定法には二通りあるとして、ねじで固定する方法(スクリュー固定)について「上部構造のかむ面(咬合面)に開けてある穴を通してねじでアバットメントに固定します」と説明しています。続けて、この方法は「上部構造の一部が欠けた時やインプラントの状態に問題が生じた時などに取り外して修理や診査ができますが、上部構造にねじが通る穴が開くために見た目が悪いといった欠点があります」とも述べています(参照:日本歯科医師会 テーマパーク8020「インプラント」 https://www.jda.or.jp/park/lose/index19.html )。
もう一方のセメントで固定する方法は、ブリッジなどを付けるときに使うセメントで接着するやり方です。ここでいう「上部構造」とは、人工の歯のことを指しています。
ネジで留める方法|外せることが最大の特徴
ネジで留める方法では、人工の歯の噛む面に小さな穴があり、そこからネジを締めて固定します。穴は治療の最後に歯の色に近い材料でふさぐため、普段の生活で気になることは多くありません。ただ、近くで見ると、ふさいだ部分の色味がわずかに違って見えることがあります。
この方法のいちばんの利点は、歯科医院で人工の歯を取り外せることです。欠けた部分を直す、周りの歯ぐきの状態を詳しく確かめる、といった場面で、人工の歯を壊さずに外して対応できます。一方で、噛む力が繰り返しかかるうちにネジが緩んでくることがあり、その場合は締め直しが必要になります。
接着する方法|見た目の自由度が高い
接着する方法では、噛む面に穴を開ける必要がありません。そのため、人工の歯の形を自然な歯に近づけやすく、特に見た目が気になる場所で選ばれることがあります。天然の歯に被せ物を付けるのと似たやり方なので、噛み合わせの細かな調整もしやすいといわれます。
気をつけたいのは、取り付けるときにはみ出した接着材が、歯ぐきの下に残ってしまう場合があることです。残った接着材は汚れがたまる足場になり、インプラントの周りの炎症のきっかけになることがあります。そのため、取り付けの際には余分な接着材を丁寧に取り除く作業が欠かせません。また、いったん付けた人工の歯は、外すときに削ったり壊したりしなければならないことがあります。
二つの留め方を並べてみると
| 見るポイント | ネジで留める方法 | 接着する方法 |
|---|---|---|
| 噛む面の見た目 | ネジ:ネジを通す穴があり、歯の色の材料でふさぐ | 接着:穴がなく、形を自然な歯に寄せやすい |
| 歯科医院で外せるか | ネジ:ネジをゆるめて外せる | 接着:外すときに削る・壊すことがある |
| 起こりやすいこと | ネジ:ネジの緩み。締め直しで対応することが多い | 接着:はみ出した接着材が歯ぐきの下に残ること |
| 欠けたときの直し方 | ネジ:外して修理し、同じものを付け直せる場合がある | 接着:口の中での補修か、作り直しになることが多い |
| 選ばれやすい場面の例 | ネジ:奥歯、複数本をつないだ歯、将来の点検を重視したいとき | 接着:本体の向きの都合で穴の位置が見た目に響くとき |
表は一般的な傾向を並べたもので、どちらが優れているという話ではありません。本体が埋まっている角度や歯ぐきの厚み、噛み合わせによって、選べる方法が一つに絞られることもあります。どちらになるかは、検査の結果を見てから決まります。
間をつなぐ部品
(アバットメント)にも種類がある
人工の歯の留め方と並んで、もう一つ知っておくと話が分かりやすくなるのが、本体と人工の歯のあいだにある連結の部品です。普段は歯ぐきと人工の歯に隠れて見えませんが、歯ぐきの形や清掃のしやすさに関わる大事な部分です。
本体と一体か、別の部品か
先ほどの日本歯科医師会の解説では、インプラントには「インプラント体とアバットメントが一体化した「ワンピースタイプ」とインプラント体にアバットメントを連結するツーピースタイプがあります」と紹介されています。
一体になっているタイプは部品の数が少ない反面、埋めたあとで連結部分の角度を変えることができません。別の部品になっているタイプは、本体を埋めたあとに歯ぐきや噛み合わせの状態を見ながら、連結の部品を選び直したり作り直したりできます。この「あとから選べる」という性質は、数年後に人工の歯を作り替えるときにも生きてきます。
既製品か、一人ずつ作るものか
連結の部品には、あらかじめ形が決まった既製品と、その方の歯ぐきの形に合わせて一つずつ作るものがあります。既製品は形と品質が安定していて扱いやすく、一人ずつ作るものは、歯ぐきとの境目の形を細かく合わせやすいという特徴があります。境目の形が合っていると、接着材がはみ出しにくく、歯ブラシも届かせやすくなります。
素材は金属のチタンが広く使われており、歯ぐきが薄くて透けやすい場所では、白いセラミック系の素材が選ばれることもあります。どちらを使うかは、場所や歯ぐきの厚みを見て判断します。
数年後に起こりうることと、直し方の違い
インプラントは長く使うものです。使い続けるうちに起こりうることと、留め方によって直し方がどう変わるかを、場面ごとに見ておきましょう。
- 人工の歯の一部が欠けた:ネジ留めなら外して修理できることがあり、接着の場合は口の中で補修するか作り直しを検討します
- 噛んだときにぐらつく感じがする:ネジの緩みが原因のことがあり、締め直しで落ち着く場合があります。本体そのものの問題かどうかは診察で確かめます
- 周りの歯ぐきが腫れてきた:外せる留め方なら、人工の歯を外して周りを詳しく確かめられます。接着の場合は、残った接着材がないかも確認します
- 隣の歯を治療して噛み合わせが変わった:人工の歯の形を調整するか作り直すかを、留め方に応じて検討します
インプラントの周りの歯ぐきに起こる炎症は、天然の歯の歯周病とよく似た仕組みで進みます。歯ぐきの縁より下に汚れが入り込むと、毎日の歯みがきでは届きにくくなる点も共通しています。その仕組みは歯周病の記事で詳しく説明しています。
草加・獨協大学前で
「直しやすさ」まで相談するには
インプラントの相談では、治療期間や費用、手術のことに話が集まりやすく、人工の歯の留め方まで話が及ばないこともあります。けれども、学生のうちや子育て中に治療を受けると、その後何十年も付き合っていくことになります。はじめの段階で「あとから直すときにどうなるか」を聞いておくと、将来の安心につながります。
相談のときに聞いておきたいこと
- 自分の場合、ネジ留めと接着のどちらになりそうか。その理由は何か
- 人工の歯が欠けたり緩んだりしたときは、どのように対応してもらえるか
- 連結の部品は既製品か、一人ずつ作るものか
- 定期的な点検では、人工の歯を外して確かめることがあるか
草加市にお住まいの方や、獨協大学前駅を毎日使う方にとっては、何かあったときにすぐ立ち寄れることも、直しやすさの一部かもしれません。人工の歯の作り方や仮の歯を使う期間の流れについては、被せ物の記事でも紹介しています。
当院でできること
- 休診日はなく、夜は20時30分まで受け付けています。授業のあとや勤務の前後にも立ち寄っていただけます
- 歯科用CTで本体を埋める角度まで確かめたうえで、人工の歯の留め方の見通しをお伝えします
- 個室の診療室で、模型や画像を使いながら部品の違いをご説明します
- 治療後の点検では、人工の歯と周りの歯ぐきの状態をあわせて確認します
- 大型駐車場がありますので、お子さん連れでの通院にもご利用いただけます
- ご予約はWEBとLINEで24時間受け付けています
よくある質問
ネジ留めと接着、自分で選ぶことはできますか?
ネジが緩んだら、自分で気づけますか?
ネジの穴をふさいだ部分は、取れてしまうことはありますか?
接着したインプラントの歯は、二度と外せないのですか?
人工の歯だけを新しく作り替えることはできますか?
まとめ|インプラントの人工の歯の留め方は
2種類。直しやすさで違いが出る
インプラントの人工の歯の留め方には、ネジで留める方法と接着する方法の二つの種類があります。ネジ留めは歯科医院で外して修理や点検がしやすく、接着は見た目の自由度が高いという違いがあり、どちらにも気をつけたい点があります。あいだをつなぐ部品にも種類があり、あとから選び直せるかどうかに関わります。
どちらになるかは、本体の角度や歯ぐきの状態を検査して初めて決まります。草加・獨協大学前でインプラントをお考えの方は、数年後の直し方まで含めて一度ご相談ください。
自由診療の副作用とリスク
注意点
- ネジで留めた人工の歯は、使ううちにネジが緩むことがあり、締め直しが必要になる場合があります
- 接着した人工の歯は、外す際に削ったり壊したりすることがあり、その場合は作り直しになります
- 本体を埋める手術では、術後に腫れ・痛み・内出血が出ることがあります
- 歯ぐきの下に汚れや接着材が残った状態が続くと、周囲の組織が炎症を起こす場合があります
- 骨や全身の状態によっては、インプラント治療が適さないと判断されることがあります
- 自由診療のため健康保険の対象外で、治療の効果や使える年数をお約束するものではありません
おおよその費用
人工の歯の留め方がネジか接着かによって、当院の料金表の項目が変わることはありません。1本の場合の基本は、インプラント手術150,000円、骨に入る本体(フィクスチャー)50,000円、人工の歯(クラウン)150,000円です(いずれも税抜)。進め方や骨の状態によっては、2次手術50,000円、仮の歯(プロビジョナル)50,000円、骨を補う処置が加わります。詳しい金額はインプラントのページに掲載しています。
お支払い方法は、現金のほかクレジットカードからもお選びいただけます。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の考え方に沿い、インプラントの仕組みを調べている方が、人工の歯の留め方による違いと注意点を知ったうえで治療を検討できるようお伝えしています。
※治療の経過や部品の状態には個人差があります。※料金は税抜で表示しています。
インプラントの関連記事
-
監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。人工の歯の留め方は、骨や歯ぐきの状態を検査したうえで決まります。お口のことで気になる点があれば、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。