グラグラの乳歯は自分で抜いていい?
生え変わりの過ごし方【草加・獨協大学前】
「ママ、この歯グラグラする!」――食事中や歯みがきの途中に、お子さんがうれしそうに、あるいは少し不安そうに教えてくれる日がやってきます。乳歯が揺れ始めると、子どもは気になって一日中舌で押したり指でつまんだりしますし、保護者の方も「もう抜いてしまったほうが楽なのでは」「無理に抜いて血が止まらなかったらどうしよう」と迷うものです。
この記事では、子どもの歯の生え変わりでグラグラしてきた乳歯を自分で抜いていいのかという疑問を出発点に、揺れ始めてから抜けるまでの家庭での過ごし方と、抜けた直後の手当てをまとめます。乳歯が果たしている役割については乳歯の役割を解説した記事で、通院のしかたや予防のメニューは小児歯科のページでご案内しています。草加や獨協大学前の周辺で子育て中の方が、迷ったときの目安にしていただければと思います。
抜けるのを待つあいだの過ごし方
食事・歯みがき・触りぐせ
乳歯が揺れてくるのは、下で育っている永久歯に押されて、乳歯の根が少しずつ溶けて短くなっていくためです。根が短くなるほど歯を支える力が弱まり、最後は歯ぐきにわずかにくっついているだけの状態になって、自然に抜け落ちます。ですから、多くの場合は無理に抜かなくても、時間がたてば抜けるべきときに抜けていきます。家で手を出すかどうかを考えるときは、まず今どのくらい揺れているかを確かめてみてください。
揺れ方を3つの段階で見てみる
少し揺れる程度
指で押すとわずかに動くものの、ふだんは気にならない段階です。根がまだしっかり残っているため、引っぱっても抜けにくく、無理に動かすと歯ぐきが傷ついて痛みや出血が出やすくなります。この段階では、触らずに待つのが基本です。
前後に大きく揺れる
舌で押すと前後にぐらりと倒れるようになり、硬いものを噛むと痛がることが増えてきます。根はかなり短くなっていますが、まだ歯ぐきとのつながりが残っている状態です。数日から数週間のうちに抜けることが多いので、食べ方を工夫しながら待ちます。
皮一枚でつながっている
歯が傾いたまま戻らず、少し触れるだけで向きが変わる段階です。本人が気にして食事がしにくい、寝ている間に抜けて飲み込まないか心配、という場合には、清潔なガーゼで歯をつまんで軽くひねると取れることもあります。痛がる、出血が多いといった様子があれば、その時点で手を止めてください。
食べ方の工夫
前歯が揺れている時期や、抜けたばかりの時期は、食べ物を前歯で噛み切りにくくなります。日本小児歯科学会は、前歯が生え替わる時期について「食べ物をこぼしやすく、また噛む能力も低下します」と述べ、食事時間をゆったりとるよう勧めています(参照:公益社団法人 日本小児歯科学会「「食育」推進についての日本小児歯科学会からの提言(メッセージ)」 https://www.jspd.or.jp/common/pdf/07_01.pdf )。りんごやとうもろこしのように前歯でかじり取る食べ物は、あらかじめ小さく切って奥歯で噛めるようにしてあげると、揺れている歯に負担がかかりにくくなります。粘り気の強いキャラメルやガムは、歯にくっついて急に引っぱられることがあるため、この時期は控えめにしておくと安心です。
歯みがきは揺れている歯のまわりこそ丁寧に
揺れている歯は痛いので、本人がそこだけ避けてみがくようになりがちです。すると歯と歯ぐきの境目に汚れがたまり、歯ぐきが赤く腫れて、余計に痛みを感じやすくなります。仕上げ磨きでは、やわらかめの歯ブラシに替えて、揺れている歯を指で軽く支えながら小刻みに動かしてみてください。下から永久歯の先が見えている場合は、その頭の部分にも毛先を当てておきます。
舌や指でつい触ってしまうとき
揺れている歯を舌で押したり指で動かしたりするのは、多くの子どもに見られる自然な行動で、すぐに困ることは少ないものです。ただ、汚れた指で何度も触ると歯ぐきに炎症が起きやすくなりますし、前歯を舌で押す癖がそのまま残ると、生えてくる永久歯の向きに影響することもあります。「触るなら手を洗ってからね」「舌で押すのは寝る前の歯みがきまでお休みしよう」など、具体的な声かけをしてあげると、本人も意識しやすくなります。
家で抜けた・抜いたときの手当て
止血、抜けた歯、その日の食事
自然に抜けた場合も、皮一枚の状態で家で取った場合も、抜けたあとの対応はほぼ同じです。生え変わりで抜ける乳歯は根がほとんど残っていないため、出血は少なく、数分から十数分で止まることがほとんどです。慌てず、次の表を目安にしてください。
| 場面 | 家でしてよいこと | 控えたいこと |
|---|---|---|
| まだ少し揺れる程度 | してよい:そのまま待つ、仕上げ磨きを続ける | 控えたい:糸を結んで引っぱる、力を入れてねじる |
| 皮一枚でつながっている | してよい:清潔なガーゼでつまんで軽くひねる | 控えたい:痛がっているのに続ける、素手で何度も触る |
| 抜けた直後 | してよい:丸めたガーゼをかんでもらい、しばらく押さえる | 控えたい:何度も強くうがいをする、傷口を舌で探る |
| 抜けた日の夜 | してよい:やわらかい食事、傷口を避けた歯みがき | 控えたい:長風呂や激しい運動、熱すぎる飲み物 |
抜けた直後の手当て
ガーゼで押さえる
清潔なガーゼやティッシュを小さく丸め、抜けた場所に当てて上下の歯でかんでもらいます。10分から15分ほどそのままにしておくと、たいていの出血は落ち着きます。
うがいは軽く1回だけ
血の味が気になって何度もうがいをすると、できかけた血のかたまりが流れて、また出血しやすくなります。口をゆすぐのは軽く1回にとどめてください。
その日はやさしく過ごす
食事は傷口に当たりにくいやわらかいものを選び、歯みがきも抜けた場所だけ避けて普段どおり行います。翌日には、ほとんどの子が気にせず食べられるようになります。
抜けた歯はどうする?
抜けた乳歯は、水で軽く洗って乾かせば、そのまま保管しておけます。「いつ・どの歯が抜けたか」を一緒にメモしておくと、生え変わりの進み具合を振り返るときや、検診で質問するときに役立ちます。昔から上の歯は縁の下へ、下の歯は屋根の上へ投げるという言い伝えもあり、記念に残すか、言い伝えに沿って手放すかは、ご家庭で楽しく決めていただければと思います。
学校や外出先で抜けたとき
生え変わりの歯は、給食中や休み時間など、家にいないときに抜けることもよくあります。ハンカチやティッシュで少し押さえておけば、多くは帰宅するころには血が止まっています。抜けた歯を持ち帰りたいお子さんには、小さな封筒やティッシュに包んでランドセルに入れておく方法を、あらかじめ一緒に決めておくと慌てずに済みます。帰ってきたら、どの歯が抜けたのかと、抜けたあとの歯ぐきの様子を一度見てあげてください。
なお、転んだりぶつけたりして抜けた歯は、生え変わりで抜けた歯とは扱いがまったく異なります。根が長く残っている乳歯や、生えたばかりの永久歯が抜けた場合の対応は、次の記事で取り上げています。
こんなときは家で様子を見ずに相談を
- 15分ほど押さえても出血が続く、いったん止まった血が何度も出てくる
- 抜けた場所の歯ぐきが腫れてきた、膿のようなものが見える
- 揺れている歯が痛くて、数日以上まともに食事がとれない
- 乳歯が揺れていないのに、すぐ内側や外側から永久歯が出てきている
- 抜けた歯の根元がぎざぎざに折れていて、歯ぐきの中にかけらが残っていそう
草加で「家で様子を見るか迷う」ときの
相談先
グラグラの歯は、家で見守れることがほとんどです。それでも、どのくらい待てばよいか分からない、痛がって食事が進まない、という場面では、歯科医院で一度見てもらうと気持ちが軽くなります。歯医者で抜くのは、乳歯の根が残っていて自然には抜けにくそうなときや、永久歯の生え方に影響が出ているときなどに限られ、揺れているからといってすぐに抜くわけではありません。
相談のときに伝えていただきたいこと
- 揺れ始めたことに気づいた時期と、そこからの変化
- 痛がる場面(硬いものを食べたとき、歯みがきのときなど)
- 同じ時期に抜けた歯や、下から見えてきている永久歯の有無
当院の小児歯科について
- 獨協大学前駅のすぐそばにあり、年中無休で夜20時30分まで開いています。お迎えのあとや週末にも立ち寄っていただけます
- 揺れている歯は、手で触れる前にまずお口の様子を見せてもらい、抜く必要があるかどうかをお子さんにも分かる言葉でお伝えします
- 家での仕上げ磨きが難しくなっている部分は、歯科衛生士が実際に歯ブラシを当てながらコツをご説明します
- 個室の診療室で、きょうだいや保護者の方がそばで見守りながら受診できます
- 予約はWEBやLINEで受け付けており、学校行事や部活動の予定に合わせて日程を選べます
よくある質問
糸を結んで引っぱって抜くのはやめたほうがよいですか?
寝ている間に抜けて飲み込んでしまったようです。大丈夫でしょうか?
揺れている歯が痛いと言います。痛み止めを飲ませてもよいですか?
抜けたあとの穴は、どのくらいでふさがりますか?
グラグラの歯があるときに、歯医者でのフッ素塗布やクリーニングは受けられますか?
まとめ|グラグラの乳歯は自分で抜いていい?
揺れ方を見て、待つことを基本に
グラグラの乳歯は、多くの場合、無理に抜かなくても自然に抜けていきます。皮一枚でつながっている状態なら、清潔なガーゼで軽くつまんで取ることもできますが、少し揺れている程度の歯を糸などで引っぱるのは避けてください。待っている間は、食べ方を工夫し、揺れている歯のまわりこそ丁寧にみがくこと、抜けたあとはガーゼで押さえてうがいを控えめにすることが、子どもの歯の生え変わりを穏やかに乗り切るポイントです。
草加・獨協大学前の周辺で、揺れている歯の扱いに迷ったときは、お気軽にお子さんを連れてお越しください。
生え変わりの時期を家庭で見守るうえでの注意点
注意点
- 記事で紹介した揺れ方の段階や止血の時間は一般的な目安で、お子さんの体質や歯の状態によって当てはまらないこともあります
- 血が止まりにくい病気をお持ちの場合や、血液をさらさらにするお薬を服用している場合は、家で抜く前に歯科医院へご相談ください
- 歯医者で乳歯を抜く場合には、麻酔を使うことがあり、処置のあとにしびれや違和感がしばらく残ることがあります
- 抜けた場所が長いあいだ空いたままになるときは、永久歯の位置や向きを確かめるためにレントゲン撮影を行うことがあります
- 仕上げ磨きやフッ素の活用は虫歯のリスクを下げる手段であり、虫歯にならないことをお約束するものではありません
おおよその費用
揺れている歯の診察や、必要と判断した乳歯の抜歯は、健康保険の対象となるのが一般的です。支払う額は、診察と検査、処置のそれぞれに決められた点数を合わせ、保険の負担割合をかけて決まるため、行う内容によって変わります。草加市では子どもの医療費を助成する制度が設けられており、対象となるお子さんは窓口での負担がさらに少なくなります(対象年齢などは市の案内でご確認ください)。
会計では現金に加えてクレジットカードもお使いいただけるので、急な受診でも手持ちを気にせずお越しください。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の定めに沿い、乳歯が揺れ始めたお子さんの保護者の方が、家で見守れることと受診を考えたい場面を区別できるよう書きました。
※乳歯が抜けるまでの期間や出血の程度には個人差があります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。揺れ方が同じに見えても、根の残り方や下で待つ永久歯の位置は一本ずつ違います。抜くかどうか迷うときや、血がなかなか止まらないときは、歯科医院に相談してください。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。