口腔外科は歯医者と大学病院どっち?紹介になるケース【草加・獨協大学前】

口の中のできものや顎の腫れで「口腔外科に行こう」と思ったとき、次に迷うのが口腔外科は歯医者と大学病院どっちに行けばいいのか、という点です。大学病院のほうが確かそうに思える一方で、紹介状がないと余計な費用がかかると聞いたことがある。かといって近所の歯科医院の「歯科口腔外科」でどこまで診てもらえるのかも分からない。草加・獨協大学前で一人暮らしをしている学生さんや、子育て中で通院時間を取りにくい方から、同じ相談をよく受けます。

この記事では、街の歯科医院が掲げる「歯科口腔外科」と、大学病院・総合病院の口腔外科は何が違うのかを整理し、歯科医院で対応できる処置と、高次の医療機関へ紹介になるケースの線引き、そして紹介状を使った連携の仕組みを順に説明します。「まずどこに行けば遠回りにならないか」を判断する材料としてお読みください。

「歯科口腔外科」と「病院の口腔外科」は
何が違うのか

手術用の手袋を着ける医療スタッフの手|獨協大学前シティデンタルクリニック

まず押さえておきたいのは、「口腔外科」という名前が付く場所には大きく2種類あることです。一つは街の歯科医院が看板に掲げる「歯科口腔外科」、もう一つは大学病院や総合病院の中にある「歯科口腔外科」「口腔外科」という診療科です。扱う病気の範囲は重なりますが、設備・体制・役割に違いがあります。

看板に出せる「歯科口腔外科」は国が定めた診療科名

歯科医院が看板や広告に出せる診療科名は医療法で決められており、厚生労働省の通知では歯科について「歯科」「小児歯科」「矯正歯科」「歯科口腔外科」の4つが示されています(参照:厚生労働省「広告可能な診療科名の改正について」 https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/kokokukisei/dl/koukokukanou.pdf )。つまり街の歯科医院が「歯科口腔外科」を掲げていれば、一般的な歯の治療に加えて、粘膜・顎の骨・ケガなどの外科的な処置にも対応している、という意思表示です。病院の口腔外科と同じ診療科名を使っている以上、扱う領域は同じ系統にあります。

違いは「設備と体制」に現れる

では何が違うのかというと、建物の大きさではなく、入院・全身麻酔・他科との連携といった体制の部分です。街の歯科医院は、局所麻酔で行う日帰りの処置と、レントゲン・CTを使った診断が中心になります。病院の口腔外科は、入院を伴う手術、全身麻酔、MRIなどの高度な画像検査、内科や耳鼻科・放射線科と同じ建物で連携できる体制を備えています。日本口腔外科学会は一般の方向けに、専門医・認定医・指導医の違いや専門医制度について説明するページを設けており、口腔外科が専門性の体系を持つ分野であることが分かります(参照:日本口腔外科学会「口腔外科相談室」 https://www.jsoms.or.jp/public/ )。街の歯科医院と病院は「どちらが上か」ではなく、担う段階が違うと捉えるのが実態に近い見方です。

比べる点 街の歯科医院(歯科口腔外科) 大学病院・総合病院の口腔外科
主な役割 歯科医院:最初の診察と診断、日帰りでできる処置、病院へ送るかどうかの判断 病院:入院や全身麻酔を伴う手術、高度な検査、他科と連携が必要な治療
麻酔 歯科医院:局所麻酔が中心 病院:局所麻酔に加え、全身麻酔・静脈内鎮静に対応
画像検査 歯科医院:レントゲン、歯科用CT 病院:医科用CT、MRI、超音波など
受診のしかた 歯科医院:予約して直接受診できる 病院:紹介状があるとスムーズ。一定規模以上では紹介状なしだと特別の料金がかかる
通いやすさ 歯科医院:夜間・土日も含め近所で通いやすい 病院:平日日中が中心、待ち時間が長くなりやすい

紹介状なしで大病院に行くと「特別の料金」がかかる

表の「受診のしかた」に関わる制度を補足します。厚生労働省は、大学病院などの特定機能病院や一定規模以上の病院について、紹介状を持たずに外来を受診した場合に一部負担金とは別に「特別の料金」を徴収する仕組みを設けており、まずはお住まいの地域の医療機関を受診し、必要に応じて紹介を受けるよう呼びかけています(参照:厚生労働省「紹介状を持たずに特定の病院を受診する場合等の『特別の料金』の見直しについて」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26666.html )。同省の資料では、令和4年10月以降の特別の料金の最低額は歯科の初診で5,000円以上とされています(参照:厚生労働省「紹介状なしで受診する場合等の定額負担」 https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000963828.pdf )。この制度は「大病院に行くな」という意味ではなく、最初の診察は地域で行い、必要な人を病院につなぐための仕組みです。口腔外科でもこの流れは同じで、街の歯科医院から紹介状を持って病院に向かうのが標準的な順番になります。

歯科医院で対応できる処置と、
高次医療機関へ紹介になるケースの線引き

トレーに並んだ口腔外科の手術器具|獨協大学前シティデンタルクリニック

「じゃあ、自分の症状は歯科医院で済むのか、最初から病院なのか」。ここが一番知りたいところだと思います。症状名で決まるというより、「処置の大きさ」「診断の難しさ」「全身の状態」の3つで線が引かれます。

歯科医院の口腔外科で対応できることが多い処置

  • 口内炎・粘膜の傷の診察と投薬、原因になっている尖った歯や入れ歯の調整
  • 唇や頬の内側の小さなできもの、粘液のたまった袋(粘液嚢胞)の切除・摘出
  • 歯の根の先にできた小さな嚢胞の摘出、埋まった歯の抜歯(親知らずを含む)
  • 口の中の切り傷の縫合、ぐらついた歯の整復・固定
  • 顎関節症の診断とマウスピース(スプリント)による治療
  • 粘膜の変化に対する組織の採取(生検)と、病理検査への提出
  • インプラントの埋入や骨を増やす処置(医院によって対応範囲が異なる)

いずれも局所麻酔で、日帰りで行える範囲です。当院でも親知らずの抜歯やインプラントは口腔外科の分野として院内で行っており、詳しくは親知らずのページインプラントのページでご案内しています。

病院の口腔外科へ紹介になりやすいケース

  • 悪性が疑われる、または病理検査で悪性と分かった病変――がんの治療は手術・放射線・薬物療法を組み合わせるため、病院での治療が前提になります
  • 顎の骨に広がった大きな嚢胞や腫瘍――摘出の範囲が大きく、入院や全身麻酔が必要になる場合
  • 顎の骨折、顔面に及ぶ外傷――整復・固定に入院管理が必要な場合
  • 神経や大きな血管に近く、街の歯科医院の設備ではリスクの評価や対応が難しい位置の病変・埋伏歯
  • 重い全身疾患がある、血をさらさらにする薬を複数使っているなど、処置中の全身管理を医科と一体で行う必要がある方
  • MRIや超音波など、歯科医院にない検査でないと診断が進まない場合

嚢胞を例にとると分かりやすいかもしれません。日本口腔外科学会は、からだの中に生じた病的な袋状のものを嚢胞と呼び、治療として根管治療、嚢胞摘出術、開窓療法、対象歯の抜歯などを嚢胞の種類と状態に応じて行うと説明しています(参照:日本口腔外科学会「嚢胞(のうほう)」 https://www.jsoms.or.jp/public/disease/setumei_noho/ )。同じ「嚢胞」でも、歯の根の先の小さなものは歯科医院で摘出でき、顎の骨の広い範囲に及ぶものは病院で段階的に治療する、というように、病名ではなく大きさと場所で行き先が決まります。

「紹介」は手放すことではなく、段階を引き継ぐこと

紹介と聞くと「重い病気なのでは」「見放されたのでは」と不安になる方がいますが、実際には検査の段階に応じて適した場所に引き継ぐ仕組みです。紹介状(診療情報提供書)には、これまでの経過、診察所見、撮影した画像、病理検査の結果が添えられるため、病院で同じ検査を一から繰り返す負担は小さくなります。病院での治療が一段落すれば、その後の経過観察や歯の治療は再び地域の歯科医院に戻る(逆紹介)ことも多く、行ったきりになるわけではありません。

草加・獨協大学前で口腔外科を受診するときの
流れと連携の考え方

口腔外科の処置で器具を操作する術者の手元|獨協大学前シティデンタルクリニック

最初の一歩は「近くの歯科口腔外科で診察を受ける」でよい

ここまでの整理から導ける答えはシンプルです。口の中の症状で迷ったら、まずは近くの歯科医院の口腔外科で診察を受け、そこで「院内で対応するのか、病院へ紹介するのか」を判断してもらう。この順番なら、紹介状なしの特別の料金もかからず、病院に行くことになった場合も画像と経過が引き継がれるため、結果として遠回りになりにくいのです。草加は大学病院へのアクセスがよい地域ですが、それでも「まず地域で診察」という順番は同じです。

病院に紹介された後、歯科医院はどう関わるか

紹介先での治療が始まったあとも、当院は「地域のかかりつけ」として関わり続けます。病院から届く診療情報をもとに、治療中の歯や歯ぐきの管理、処置後の経過観察、必要に応じた再紹介を担います。学生さんで実家が遠い方、小さなお子さんを連れて頻繁に病院へ通うのが難しい方にとって、地域と病院の両方に窓口があることは負担を減らす助けになるはずです。

口の中の症状そのものが口腔外科の範囲かどうか迷う場合は、当院の口腔外科の案内ページで扱っているメニューをご覧ください。顎の関節の症状は噛み合わせ・顎関節症のページで、子どもの口のケガについては小児歯科のページでも触れています。

当院でできること

  • 獨協大学前駅からすぐで、土日祝を含め朝10時30分〜夜20時30分に開いています。講義やお仕事のあと、お子さん連れでのご来院にも対応しています
  • レントゲンと歯科用CTを院内に備え、初診の段階で「院内で対応できるか、病院へ紹介するか」を画像をもとに判断します
  • 個室の診療室で、ご本人とご家族が同じ画面を見ながら、紹介の要否とその理由をご確認いただけます
  • 紹介が必要な場合は、経過・所見・画像・検査結果を添えた紹介状を作成し、病院での治療後の経過観察も当院で引き受けます
  • 大型駐車場があり、お車での通院にも便利です。WEB・LINEからの予約は深夜や早朝でもお取りいただけます

よくある質問

最初から大学病院の口腔外科に行ったほうが早いのではないですか?
症状によっては病院での治療が必要になりますが、その場合も地域の歯科医院で診察を受けてから紹介状を持って受診するのが標準的な順番です。大学病院などの一定規模以上の病院では、紹介状なしで受診すると一部負担金とは別に特別の料金がかかる仕組みがあり、厚生労働省もまず地域の医療機関を受診するよう呼びかけています。
紹介状をもらうには、どのくらいの日数がかかりますか?
診察の結果、紹介が必要と判断した場合は、経過と所見、撮影した画像をまとめて作成します。当日または数日以内にお渡しできることが多いですが、病理検査の結果を添える場合はその結果が出てからになります。紹介先の病院の予約についてもご案内しますので、流れが分からないときはその場でお尋ねください。
歯科医院の口腔外科で診てもらったあと、結局病院に行くことになったら二度手間になりませんか?
紹介状には診察の所見・画像・検査結果を添えるため、病院で同じ検査を一から繰り返す負担は小さくなります。また、最初の診察で「病院での治療が不要」と分かる症状も多く、その場合は通いやすい地域で治療を終えられます。最初に地域で診察を受けることは、全体として遠回りを避ける選択になります。
病院に紹介されたあと、歯科医院にはもう通わなくてよいのですか?
病院での治療中も、歯や歯ぐきの管理、処置後の経過観察は地域の歯科医院が担うことが一般的です。治療が一段落すると病院から地域に戻る「逆紹介」という流れもあり、当院はかかりつけとして継続して関わります。病院と地域の両方に窓口があると考えていただければと思います。
学生で実家が遠く、保険証のことや通院の段取りが不安です。相談できますか?
はい。初診の際にお持ちの保険証やマイナ保険証の確認、通院の予定の組み方、紹介が必要になった場合の病院への行き方まで、診察とあわせてご説明します。ご家族が遠方にいらっしゃる場合は、説明内容を文書でお渡しすることもできますので、遠慮なくお申し出ください。

まとめ|口腔外科は歯医者と大学病院どっち?――まず地域の歯科口腔外科で診察、必要なら紹介状を持って病院へ

口腔外科は歯医者と大学病院どっちに行くべきか。答えは、どちらが優れているかではなく「段階が違う」という理解から出てきます。街の歯科医院の歯科口腔外科は、最初の診察と診断、局所麻酔で行える日帰りの処置、病院へ送るかどうかの判断を担い、病院の口腔外科は入院・全身麻酔・高度な画像検査・他科との連携が必要な治療を担います。紹介になるかどうかは病名ではなく、処置の大きさ・診断の難しさ・全身の状態で決まり、紹介状には経過と画像が添えられるため、病院で一からやり直す負担は小さくなります。

大学病院などでは紹介状なしの受診に特別の料金がかかる仕組みもあるため、草加・獨協大学前で口の中の症状に迷ったら、まずは近くの歯科口腔外科で診察を受けてから、必要に応じて紹介状とともに病院へ向かう順番をおすすめします。

受診先を選ぶうえでの注意点

注意点

  • この記事の線引きは一般的な整理であり、院内で対応できるか紹介が必要かは、診察・画像検査の結果と全身の状態をもとに個別に判断します
  • どこで受ける処置であっても、外科処置のあとには痛みや腫れ、出血、傷の感染、場所によってはしびれといった反応が起こりえます
  • 紹介先の病院の受診日程や待ち時間は病院側の体制によって変わり、当院で確約できるものではありません
  • 紹介状なしで一定規模以上の病院を受診した場合の特別の料金は制度上のもので、金額や対象病院は変更されることがあります
  • 持病や服薬の内容によっては、処置の前に主治医への照会が必要になり、日程が延びることがあります

おおよその費用

街の歯科医院の口腔外科で行う診察・検査・処置は、その多くが健康保険の対象です。診察料に画像検査料と処置料を足した点数の自己負担分が、窓口でのお支払いになります。紹介状(診療情報提供書)を作成する場合はその費用も保険の点数で定められています。どの検査・処置が必要になるかは診察の結果で変わるため、金額は検査や処置の前にその都度ご説明します。なお、大学病院などの一定規模以上の病院を紹介状なしで受診した場合は、一部負担金とは別に特別の料金がかかることがあります。

お会計は現金のほか、クレジットカードも承っています。

記載理由

医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)を踏まえ、口腔外科の受診先に迷っている方が、歯科医院と病院の役割の違い・費用・注意点を理解したうえで受診の順番を判断できるように記載しています。

※紹介の要否や治療の進み方には個人差があります。

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村上 翔
監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長
私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。院内で対応できる処置か病院への紹介が必要かは、診察と画像検査を経て個別に決まります。口の中の症状で受診先に迷う場合は自己判断をせず、まずは歯科医院での受診をおすすめします。

患者様の満足度調査を
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少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。

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