予防歯科の検査内容とは?
調べることと分かること【草加・獨協大学前】
定期検診に行くと、口の中をのぞかれ、細い器具を当てられ、聞き慣れない数字が読み上げられます。何をされているのか分からないまま椅子に座っているのは、あまり気持ちのよいものではありません。草加・獨協大学前の当院でも、「今のは何を調べていたんですか」と聞かれることがよくあります。
この記事では、予防歯科の検査としてよく行われるものを一つずつ取り上げ、それぞれ何を測っていて、結果から何が分かるのか、そして何は分からないのかを整理します。内容を知っておくと、説明を受けたときの理解が変わりますし、お子さんに付き添うときにも役立ちます。
予防歯科の検査は
「今の状態を残す」ために行う
検査というと、悪いところを探し出すための作業だと思われがちです。予防歯科の場合はすこし性格が違って、悪くなっていない今のうちに、状態を数字と画像の形で記録しておくことが主な目的になります。
口を開けて見えるのは、全体の一部にすぎない
鏡で自分の口を見ても、正面から見える範囲しか確認できません。奥歯の後ろ側、歯と歯が接している面、歯ぐきの内側、詰め物の下。日常の視界に入らない場所は意外に多く、そこは道具を使わないと確かめられません。逆にいえば、検査は「見えない場所を見えるようにする作業」でもあります。
また、目で見て分かるのは表面の様子だけです。歯ぐきの内側でどの程度の深さになっているか、骨がどう変化しているかは、測ったり撮ったりしないと数字になりません。
1回の検査より、2回目からの比較に意味がある
初めて受けた検査の数字は、それだけでは良し悪しを断言しにくいものです。同じ人でも体調や磨き方で多少は動きますし、もともとの口の形にも個人差があります。ところが半年後にもう一度測ると、その差が意味を持ちはじめます。増えたのか、減ったのか、変わらないのか。予防歯科の検査が繰り返し行われるのは、この比較のためです。
そのため、結果を残しておくことと、次に同じ項目を測ることがセットになります。前回の記録がなければ、今回の数字は「はじめの一歩」に戻ってしまいます。
検査だけでは診断は決まらない
数字や画像はあくまで材料です。それらを組み合わせて、どういう状態にあるのかを判断するのは歯科医師の仕事になります。ひとつの項目だけが目立っていても、ほかの材料と合わせると心配のいらない場合もありますし、その逆もあります。結果を聞くときは、単独の数字ではなく「全体としてどうなのか」を尋ねると、受け取りやすくなります。
検査ごとに分かること、
分からないこと
ここからは代表的な項目を順に見ていきます。すべてを毎回行うわけではなく、年齢や状態によって組み合わせは変わります。
問診と生活の聞き取り
いつごろから気になっているか、間食や飲み物の取り方、たばこ、持病やお薬、以前の治療の経験。これらは器具では測れませんが、結果を読むときの前提になります。同じ数字でも、背景が違えば意味が変わるからです。お子さんの場合は、生活のリズムや仕上げみがきの状況もここに含まれます。
目で見る確認と口の中の写真
歯の表面の色や質感、詰め物のふちの様子、歯ぐきの色や腫れ具合を確認します。写真に残しておくと、本人が見て納得しやすく、次回との見比べもできます。ただし写真に写るのは表面までで、内側の状態までは分かりません。
歯ぐきの深さの測定と出血の確認
目盛りのついた細い器具を歯と歯ぐきのすき間に入れて、深さを測ります。e-ヘルスネットの用語解説では、歯周ポケットは「歯と歯ぐきのあいだが、プラークの細菌により炎症をおこし深くなった溝」と説明され、「目盛りのついたポケット探針で歯周ポケットの深さを測定」するとされています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周ポケット」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/teeth/yh-033.html )。
同じくe-ヘルスネットの歯周病の検査の説明では、この方法は「歯肉の入り口から隙間の底の部分までの距離を測定して重症度の判定に用い」るものだと述べられています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病の検査」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-002.html )。測ったときに出血するかどうかも、あわせて記録します。深さが同じでも、出血の有無で受け取り方が変わってくるためです。
磨き残しの染め出し
専用の染色液で汚れを色づけし、どこに残っているかを目に見える形にします。先ほどのe-ヘルスネットでは、この検査は「歯の周囲の汚れ(プラーク)の付着状況を調べ」るもので、「治療に対する歯肉の炎症の改善しやすさや治療が終了した後の歯周病の再発などの指標」になると説明されています。学生さんや小学生には、言葉で説明するより一度色を付けて見てもらうほうが伝わることも多い項目です。
レントゲン撮影
歯を支えている骨の状態や、歯と歯の間の見えない部分を確認します。同じくe-ヘルスネットでは「歯槽骨の溶けてなくなった範囲や程度をかなり正確に知ることのできる検査」とされ、被曝量については「日常生活で自然界から浴びる1年分の自然放射線の数十から数百分の1程度」と記載されています。毎回撮るものではなく、必要と判断したときに間隔をあけて行います。
唾液に関する検査
唾液の量や性質、口の中の細菌の状況を調べる検査です。どれくらい出ているか、酸をうすめる力がどの程度かといった、ほかの項目では見えにくい体質に近い部分をつかむために行います。結果は予防の組み立てを考える材料になりますが、これだけで診断が決まるものではありません。
| 検査の項目 | 何を調べているか | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|---|
| 問診・聞き取り | 何を調べているか:生活のリズム、飲食、喫煙、持病、治療歴 | 分かること:結果を読むときの前提と、変えやすい習慣 | 分からないこと:いま口の中で起きている変化そのもの |
| 視診・口腔内写真 | 何を調べているか:歯の表面と歯ぐきの見た目、詰め物のふち | 分かること:色や腫れの変化、前回との見た目の差 | 分からないこと:歯ぐきの内側や歯の内部の状態 |
| 歯ぐきの深さの測定 | 何を調べているか:すき間の深さと、測ったときの出血 | 分かること:部位ごとの炎症の広がりと、その後の変化 | 分からないこと:骨がどこまで変化しているかの全体像 |
| 染め出し | 何を調べているか:汚れが残りやすい場所の分布 | 分かること:道具の当て方の癖と、足したほうがよい道具 | 分からないこと:その汚れが原因で何が起きているか |
| レントゲン | 何を調べているか:骨の高さ、見えない面の内部 | 分かること:外から確認できない部分の広がり | 分からないこと:歯ぐきの表面の炎症の強さ |
| 唾液の検査 | 何を調べているか:唾液の量や性質、細菌の状況 | 分かること:もともとの条件と、力を入れる方向 | 分からないこと:すでにできている虫歯や炎症の有無 |
草加・獨協大学前で
検査結果を次に活かすには
検査は受けて終わりではなく、結果をどう受け取るかで次が変わります。ここでは、説明を聞くときに持っておくと役に立つ視点をまとめます。
結果を聞くときに確かめたい3つのこと
ひとつめは「どこが」です。全体の平均ではなく、どの歯のどちら側なのかが分かると、その日から意識できます。ふたつめは「前回と比べてどうか」。数字そのものより、動いた方向のほうが手がかりになります。みっつめは「次までに何をすればよいか」。道具を足すのか、当て方を変えるのか、様子を見るのかが決まれば、次の来院までの過ごし方がはっきりします。
この3つを聞いておくと、検査が「されるもの」から「使うもの」に変わります。学生の方やお子さんの場合は、保護者の方と一緒に聞いていただくと、家庭での声かけもしやすくなります。
家族で共有しておくと役に立つこと
ご家族が同じ医院に通っていると、検査の結果を照らし合わせられます。似た場所に汚れが残っているなら、食卓や道具の置き方といった共通の背景があるかもしれません。反対に、同じ家でも結果がまったく違うこともあります。年齢や歯の形が違えば、必要な内容も分かれるためです。
当院の体制
- 診療は年中無休で、朝10時30分から夜20時30分まで。授業やお仕事のあとの時間帯にも検査の枠をご用意できます
- 大型駐車場を備えているため、お子さんや祖父母の方の送り迎えを兼ねた通院にも向いています
- 個室の診療室で、測った数字と口の中の写真を画面に出しながらご説明します
- 歯科用CTとマイクロスコープがあり、外から確かめにくい部分も画像で共有できます
- ご予約はWEBとLINEから24時間受け付けています。きょうだいの分をまとめてお取りいただけます
よくある質問
歯ぐきの深さを測るとき、痛みはありますか?
検査の数字が前回より悪くなっていたら、どうなりますか?
子どもにも大人と同じ検査をするのですか?
検査の結果はもらえますか?
検査だけを受けることはできますか?
まとめ|予防歯科の検査内容は、調べる範囲と分かる範囲がそれぞれ違う
予防歯科の検査は、問診から唾液の検査までいくつもの項目が組み合わさっています。どれも万能ではなく、分かる範囲と分からない範囲がはっきり分かれています。だからこそ複数を重ねて、足りない部分を補い合う形になっています。
そして、数字や画像がいちばん力を発揮するのは、2回目以降に前回と見比べたときです。草加・獨協大学前で検診を受けるときは、その日の結果だけでなく、前回からどう動いたかをぜひ尋ねてみてください。内容の意味が分かると、次の来院までの過ごし方も変わってきます。
検査を受けるうえでの注意点
注意点
- 検査で得られるのは判断の材料であり、状態の見立ては診察と結果を合わせて歯科医師が行います
- 数字には測るときの条件による幅があり、同じ日でも部位によって結果が異なります
- 炎症のある部分では、測定時に出血したり一時的にしみたりすることがあります
- レントゲン撮影は必要性を判断したうえで行います。妊娠中の方はあらかじめお申し出ください
- 唾液の検査の結果は予防の組み立ての参考であり、虫歯や歯周病の有無を確定するものではありません
- お子さんの場合、その日の様子によって予定していた項目を見送り、別の日に行うことがあります
おおよその費用
検査そのものについては、歯ぐきの状態を調べるものや、それに続く処置とご説明が保険で受けられる範囲に入ります。会計では、当日実施した項目に決められた点数を合計し、保険証に記載された負担割合の分をご負担いただきます。自費で行うものは、PMTCが15,000円、ガムピーリングが15,000円で、いずれも税抜の表示です。唾液に関する検査など、目的や年齢によって扱いが変わるものは、行う前に区分をご案内します。
ご家族でまとめてお支払いになる場合も、クレジットカードと現金のどちらでも取り扱っています。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の趣旨に従い、予防歯科の検査を受ける方が、項目ごとに分かることと分からないこと、費用の扱いを前もって理解したうえで受診を考えられるように記載しています。
※検査結果の受け取り方には個人差があります。※金額は税抜での表示です。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。検査で分かることには範囲があり、結果の受け取り方も一人ひとり異なります。気になる点がある場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。